![]() で、やっぱり、最初に取り上げるのはね、やっぱり生徒が見るもんだし、「101匹わんちゃん」みたいにね、愛らしい動物がいっぱい出てくる映画がいいな、とそう思いいたったわけです。うーん。愛だよ愛。この配慮。我ながらねー、感心してしまいます。はっはっは。 さあ、では、その、ハートウォームかつラブリーな題名を発表いたしましょう。・・・あぁ駄目駄目。こういう前振りをしたら、ドラムロールの真似しなきゃ。コミュニケーションは双方向じゃなきゃ。双方向。え、ドラムがない?当たり前だロー。はっはっは。どこの世界にドラムが置いてある教室があるってゆーんだー。ン?ドラム教室?あげあしをとるなー!! じゃあどうするのか、って?口でゆーんです。口で。「だらららららららら」でもいいし「どるるるるるるる」でもいいし、「でろろろろろろろ」でもいいから。巻き舌がポイント。巻き舌。もちろんね、舌がくるくる回っちゃうような、マシンガントーカーだったら「ダダダダダダダダ」でもいいっすけどね。ちょっと疲れそうだけど。はっはっは。 じゃあちょっと練習してみよう。せーのっ はいっ! ・・・やりたくない?恥ずかしがるなー。楽しいんだぞー。はっはっは。で、何の話かというと、そう、今回取り上げる映画は何か、ってことですよ。では、発表しましょう。その映画の名は・・・・やっぱりドラムロール欲しいなあ・・・・まあいっか・・・『吸血の群れ』! どこがハートウォームなのかって?そりゃ、『Plan 9 from outer space』と比べてに決まってるじゃないか。なあスティーブ。え?スティーブ?ああ、やっぱり洋画を見るときはね、ちょっと外国人になったつもりでね、喋らないと、ってことで。英語わかんないからね。とりあえず雰囲気を出そうとしているわけ。You know? ![]() 題名に違わず、映画の中には、もー蛙がいっぱい出てくる。その可愛さたるや、河に流された子猫のチャトランに8対3で勝つぐらいだぞー。はっはっは。何だ、そこ、気持ち悪い、ってどーゆーことだ。蛙が気持ち悪いなんて、先生を気持ち悪いと言っているのと同じだぞー。同義だぞー。そこ!そのとおりってゆーな! 公開当時のチラシがこれ。んーなんかオドロオドロしいなー。はっはっは。真ん中にでっかい蛙が描いてあって、口から人間の腕が出てる。おおお、これはホラーだったか、と思った?オモッタダロー。いや、絶対思ったね。先生も思った。まあ、とにかく、こんな映画があることを知って、同志の活躍に、思わず目頭が熱くなったものさ・・・・。 んー、感慨にふけってる場合ではありませんったらありません。もう、ここまで知ったら当然、見たくなるのが人情?いや蛙情?いやトニカク情緒ってもんでしょ。いやー探した探した。ビデオもねー廃盤だし、LDも当然廃盤だしねー。はっはっは。LDなんかあっても見らんないんだけどねー。DVD化もされてないし。当たり前?馬鹿な。全国の蛙口、あ、蛙口ってゆーのは人口みたいなもんね、その蛙口を考えれば、どんな作品よりも、この作品の日本語字幕付DVDが望まれていることは明らかだろー。 ![]() ![]() ![]() ![]() この映画で最も特筆すべきは、襲ってくる動物の危険度が今ひとつ低い、ってことだなー。だって、全然吸血は群れてないし。出てくる動物で血吸うのって、ヒルぐらいでしょ?かえるはねー、血はすいませんよ。かえるが群れてもねー、それほど危険じゃありません。先生は『俺は危険な蛙。近づくと火傷するぜ』的自覚はありますけどねー。なんじゃそりゃって、言葉のとおりですよ。うん。普通の蛙は、なかなか人殺すまでには至れないからねー。 蛇はね、毒蛇ならいいわけですよ。一応。蜘蛛もね、タランチュラみたいな奴ならあり得るな、って気はする。ワニもね、攻撃力はありそうだ。確かに。でも、出てきたワニは小さかったんだよ。やけに。しかも、人と格闘するときに、口がヒモで縛られているという不思議なワニ。トカゲはどうする?亀はどうする? ![]() ![]() ![]() ![]() 亀による殺人ってゆーひっじょーに大きな謎については、皆で考えてくれー。これは宿題だぞー。はっはっは。皆の論理的洞察力、思考力、洞察力を高めよう、ってゆー先生のこの愛ですよ。愛。ん?先生の話がそもそも論理的じゃない?困るなー。先生のこの、一部の隙もない論理に裏打ちされた科学的話っぷりが理解できないってゆー程度じゃホント困るよ。うん。論理的能力に欠けてるよそれは。先生こそが、“ディスイズ論理”ですからねー。でぃすいずあぺーええん。荒井注ですよ。はっはっは。 そんなこんなの謎はあるものの、この映画のクライマックスは、当然、当たり前、降っても晴れても、アブラカタブラ開けごま、蛙たちが仲間の仇を討たんと集まり、全員の力を結集して、悪の帝王レイ・ミランドを倒す様を見せる壮大なスペクタクルなんだな。どの辺がスペクタクルかというと、蛙がいっぱいって所がね。はっはっは。あれだけの数の先生の仲間を画面で見られる機会はなかなかないぞー。必見必見。 問題はねー、さっきも言ったけど、蛙もなかなか人を殺すには至れない無力な動物ですからねー。いや、先生は別だぞー。はっはっは。ちょっと貧乏でも別に無力じゃないからねー。包丁ももてるし。どうやって、悪の親玉を倒すか、っていう手段がちょっと気になるだろー。なるなる。いや、絶対なるって。ならない?いかんなー。探究心がないんかね、君は。そういうこっちゃ先生みたいな大人にはなれないぞー。こら、ホッとした顔するなー! ![]() じゃあ、人の腕をくわえていたあの蛙はどうなったのか。チラシやパッケージに描いてあったあの巨大蛙。先生はてっきり、一番最後に、忍法蛙合体だか、超電磁合体だかなんだかで、スライムがスライムキングになるみたいに、普通の蛙が集まって、巨大キング蛙になるんだとばっかり思ってたんだけどねー。はっはっは。出てきませんでした、蛙キング。 おかしいよね。絶対。誇大広告だよ。うん。だって、どう見たって人喰い蝦蟇が登場しそうなチラシじゃん?すぐにね、JAROに電話しようと思って受話器を取ったわけさ。先生携帯持ってないし。何で?ってそりゃ、電話なんかに縛られたくないからね。先生は自由な緑の蛙。ゲコゲコ。はっはっは。いや、金がないんじゃなくて。まあ、とにかくね、受話器を取って電話しようと思ってふと気付いたね。JAROって電話番号わかんないわけだよ。何か語呂合わせあったっけ?「よんよんまるまるわんわんわん」とかさー。ないじゃん。 ![]() どうだー。この映画見たくなってきたろー。何たって、題名が「Frogs」、画面いっぱいに登場する愛らしい蛙たち、仲間の仇を討つべく着々と復讐を果たす仲間たち、そして、最後、奇跡的に大願を成就する高揚感と達成感・・・。まさに感動巨編。名作中の名作だね。まあね、人間が見ればまた別の感想を持つかも知れんけどね。はっはっは。 そーね。うん。兵隊の位で言うと、ロボット三等兵ぐらいの映画だね。これは。誉めすぎか。はっはっは。 |
【作品データ】 題 名 吸血の群れ (原題:FROGS) 製作国 アメリカ 製作年 1972 監 督 ジョージ・マッコーワン George McCowan 音 楽 レス・バクスター Les Baxter 出 演 レイ・ミランド Ray Milland サム・エリオット Sam Elliott |