スペクトルマン

〜 ヌマ星のガマ星人 〜


 ネピュラ71遊星から地球防衛の目的で派遣されたスペクトルマン、蒲生譲二と、E惑星出身のIQ300天才サル宇宙猿人ゴリとの対決が主軸の変身ヒーローもの。
 1971年〜1972年フジテレビ系で放映されています。
 1話から20話までの番組名は、大胆にも悪役の名前を前面に出した「宇宙猿人ゴリ」。
その後、21話から「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」となり、40話からは「スペクトルマン」となって落ち着くという、なんだか製作サイドの圧力の係り具合のようなわかりやすい変遷を・・・。その他、番組開始当事は、公害をテーマにしており、いわゆるウルトラマンの科特隊みたいな人たちが「公害Gメン」と呼ばれていましたが、いつのまにやら「怪獣Gメン」になってしまったりとか。
 かえるの怪獣が登場するのは46話「死者からの招待状」、47話「ガマ星人攻撃開始!!」なので、もう、スペクトルマンだった頃ですね。
 2話連続前後編で話を進めていくスタイルでした。

ガマ星人&ガマ怪獣

 ガマ星人は、宮崎の片田舎の村を乗っ取り、村人に成変わって住んでいるという設定で、出身星は「ヌマ星」。ヌマに住んでたガマって、ホントに宇宙人かいっっっ!
 人間に変身できるので、普段の見た目は区別がつきませんが、なぜか真上から見ると正体が丸見えになってしまうのだとか。東京に潜り込んだガマ星人を、怪獣Gメンが「ガマガエルの苦手とする重塩化鉛水銀液(!)の入った液体銃で退治していきます。宇宙人だっちゅうになんでガマガエルの苦手なものが苦手なんでしょうか。まあ、ガマガエルでなくても身体に悪そうな液体ですが。
 ゴリ(敵です。宇宙猿人です。)は、ガマ星人とガマガエルを孵化(何の?)装置に入れて、ガマガエル怪獣を誕生させます。このガマ怪獣、なんだかやたらに腕が長く、顔がごつく(ゴジラ系の顔)牙が生えていて、どのあたりがカエルなんだか???それっぽいのは身体のいぼぐらいでしょうか。(今見ている資料はモノクロなので、もしかしてカラーで見るともっとかえるっぽいのかもしれませんが。)
 対決したスペクトルマンのエネルギー残量が少ないこともあり、善戦しましたが、海に引きずり込まれたガマガエル怪獣は、海の塩分によって身体を溶かされてしまったのでした。チャンチャン。ガマ星人には「重塩化鉛水銀液」なんて大げさなものを持ち出したのに、怪獣は「塩水」でよかったとは。それでいいのか。最初ッから塩水使っときゃ良かったのじゃないか。まあどうでもいいことですが。
へたくそなイラストをつけておきます。

参考資料:「ビー・プロ70sヒーロー列伝1 スペクトルマン」(ソニー・マガジンズ)