黒沢家の嫁、主婦バッシングに敢然と立ち向かう闘士、あの「林寛子」の、今は亡き(?)アイドル時代の作品。後には、「それゆけ!レッドビッキーズ」という番組もありました。 特にかえるが登場するわけではありませんが、何といってもチーム名が「かえる」ですから。 なぜ、チーム名に「かえる」を冠することになったのか、その経緯を第1回目の放送から探っていきましょう。 主人公は高校生。野球部の女子部員ですが、試合中ベンチに入ってはいかんと、監督に追い出され、腹を立てます。 その帰りがけ、少年野球の練習を見ます。(チーム名バイキング。最初の対戦相手です。) 見ながら、自分が少年野球チームの監督になって、高校野球のチームに勝ち、監督が嘆いている姿を想像します。(監督が、「インコース低めに的を絞れ!」なんて大声で指示を出していますが、まあ、想像の世界なので。) その後、そば屋長山庵のご主人が、息子(長山茂男)と野球の練習をしているところに出会います。会話の流れで主人公が「私も少年野球の監督をやろうかなあ」と言うと、そば屋の主人は、じゃあ自分がオーナーをやるなどと立ち話がどんどん進み、当「かえるクラブ」にとって最も重要な、なぜ、チーム名が「カエル」になったのか、という経緯が出てきます。 そば屋「そうだなあ。チームの名前はビッキーズっていうのはどうだ?」これだけ。これだけです。もっと何かないの?と思うくらいあっけなく「ビッキーズ」になってしまいます。 さて、これから先は別に当「かえるクラブ」にとってはどうでもいい話ですが、なぜ、「レッド」がついたか、というと・・・ そば屋との立ち話の後、主人公は家に帰って早速ユニフォームのデザインをはじめます。(Vにボールと目玉がついているやつ。) デザインをしながら、 「監督は女なんだからレッドビッキね。」(なんて言いながらチーム名を赤で塗っていきます。) 「そうだ、チーム名もレッドビッキーズがいいな。」 はい、これで決定。では今までの話をまとめてみましょう。なぜ、チーム名は「レッドビッキーズ」になったのか。
しかし、ここまで見て、重要な観点が抜けているという気がしませんか?「ビッキー」が即「カエル」につながるでしょうか?英語なら「フロッグ」または「トード」だし、他の外国語なんでしょうか?(答えがわかっている人もいると思いますが、もう少しお付き合いを。) これを解くカギは、つぎの台詞の中にあります。 レッドビッキーズの練習を見て、「解散しろ」と忠告(ひやかし)する男性(後で、コーチになる人ですが。)と主人公の会話。 主人公「ビッキーズの意味わかる?」 男性「ヒキガエル。俺の田舎じゃそう呼んでる。」 俺の田舎?方言なの? ということで調べてみました。どうやら、東北地方に「カエル」を「ビッキ」(アクセントは「キ」の方に付きます。)という所があるようです。 しかし、登場人物の誰も、そのことに触れた人はいません。これは常識の範疇なんでしょうか?「かえるクラブ」管理人が知らない方がおかしいのでしょうか。でも、現在(2001年6月)、「ファミリー劇場」というチャンネルでこの番組を再放送しているのですが、その番組宣伝系ミニ番組で、林寛子本人に「何でビッキーズがカエルのことなんでしょうか」とインタビューしとりましたよ。林寛子答えて曰く「知らない」と・・・。 最初の試合、一回の表に30点を取られる展開ですが、道すがらこの試合を見かけて野次る高校生3人組も、有名なはやし文句、 「びっきーびっきーあっかがっえるーう。くっるまっにひっかれってひっきがーえるーう。」 を使っています。 どう考えても、「カエル=ビッキ」の公式が無条件に受け入れられている世界といわざるを得ません。 原作の石森章太郎は宮城県の出身なので、あるいはその関係で、そんなところに疑問が生じるとは思っていなかったのかもしれませんな。 |